決算特別委員会での質問

総括質問(10月4日)

「区政運営方針について」

小泉

区長は、区政運営の基本は、「徹底した情報公開と区民参加」だといわれました。では、なぜ、新たな基本構想・基本計画ができるまでの2年間の大切な区政運営の基本を、情報公開もなく、議会との調整も職員参加も区民参加もない中で決めたのでしょうか。

区長

この区政運営方針は次の基本計画に橋渡しをしていく上で、従前の区政運営を引き継ぎ、それに加えて重点的なところを補足するため8本の柱を置いて加えました。3月11日の地震以後の求められている行政の仕組みの転換、より参加型の区政に変わっていくことや、私自身がこめた問題意識もあります。関係所管からキッチリ吸い上げた上で区政運営方針はでき上がっていると私は報告を受けていますし、実際議論もしています。

たま子コメント

この区政運営方針は、区の理事者にも議会にも、突然出されたのです。区の内部での検討もない、議会との調整もないものに、どのようにして議会、議員が責任を持てばよいのかという質問をしたのですが、明確なお答えをいただけませんでした。

「外環道の東名以南の事業化について」

小泉

区長は、東名以南の外環道の整備が、世田谷区と区民にとって、どのような影響になるのかを、国や都に説明責任を果たしてもらい、その上で、国、都、区、地元住民が相互理解のもとに進められるよう、舵をとっていくといわれました。人任せのようです。外環道の東名以南については、現在、微妙な状況です。地元自治体としての世田谷区の意思表明が、とても重要なのです。国や都の姿勢ばかりを追及し問題を先送りするのではなく、区長としての決断力を発揮する時がきたと思うのですが、いかがでしょうか。

区長

外環道の東名以南については、これは大きな環状道路計画であり、世田谷区としてはゆるがすことができない課題だと認識しています。区は、東名以南についてはしっかり協議する方針です。外環道の計画について引き続き東京都や国に対して考え方を正していき、地元のみなさんのご意見をしっかり聞き、外環道の計画が世田谷区にとってよい形で結論を得るように努力したいと思います。

たま子コメント

区長は、以前に、リーダーシップについて、『ためらわずに結論をだす決断力』といわれたのです。であるのに、国や都が説明責任を果たさなければ世田谷区として判断しない、ということは、矛盾しているのではないでしょうか、そのことを質問したのですが、お答えは、いただけませんでした。

「地区まちづくりの強化について」

小泉

世田谷独自の地域行政制度の特色として、本庁、総合支所、出張所の3層構造があります。この地域行政制度が、残念なことに、当初の考えから変質し、さらに行革等により、かなり本庁の機能が大きくなってきて、大切なもの―区民―が抜けているのです。世田谷区の地域行政制度の本来の姿は、まず、一番上に、区民一人ひとりがいて、その区民の活動を自主的に支える、町会・自治会活動があり、それを支える地区の行政の責任拠点として出張所が、大切な役割を果たし、総合支所はこの地区行政拠点がきちんと機能するようにバックアップする総合的な仕組みであり、責任をもった地域行政を取り行う組織として位置づけられるべきなのです。この仕組みの中で、本庁機能は、限定的になるはずです。世田谷の地域行政制度の、組織の役割分担は、このような5層構造ともいえると考えますが、区の考え方はいかがでしょうか。

政策経営部長

区は平成3年の地域行政制度改定以降、三層構造ということできています。この三層構造において区は、区民、町会・自治会をはじめ商店会、NPO等地区での活動団体と連携することが重要と考えており、さらに、地区まちづくりに取り組んでいくのが、地域行政の本質であると思っています。今後、総合支所を中心に、地域行政制度の検討を行っていくことといたします。

たま子コメント

3層構造という言葉は、区役所の中の、仕事の分担に過ぎないのです。さらに、それが不十分な役割分担なので、仕事が滞ったり、区民が右往左往しています。私は、区役所の組織そのものを抜本的に区民中心に見直し、この度、新たに、区民、区民組織をあわせて、5層構造ということを課題として提起したのですが、区は、なかなかご理解いただけないようです。

「充実した地区窓口サービスの展開を」

小泉

基礎的自治体の役割は、区民生活の安全、安心を担い、最小単位の地区を中心として、災害時にも対応することになります。それを機能させるためには、平常時に、充実した窓口サービスの展開が必要です。まちづくり出張所が、まちづくりセンターと名称変更された時、区は、「地区住民の困りごとを区民の立場で聞き、適切な窓口に引き継ぐという第一次的な役割を一層果たす」とされました。さらに、まちづくりセンターで、ワンストップサービスが提供できるように努力すると言われたのです。しかし、いまだに実現できていません。私は、地域行政の展開の流れを変えようとしているのではないのです。区側が変えてしまったものを、本来の地域行政制度に戻すことを考えています。区長は、出張所・まちづくりセンターに情報を集中させ、地区の中心とさせる、と言われますが、今後の世田谷区政の展開にあたっては、地区レベルでの抜本的な見直しをし、その中心として窓口業務の充実こそが必要と思いますがいかがでしょうか。

政策経営部長

まちづくりセンター、出張所の関係については、新たな地域行政の中心ということを17年度に出し、そのなかで、効率的に配置したものとご理解ください。ただ、予測しない災害が現実に日本の中で起きている、その意味では、今までのようなまちづくりセンターでいいのかを改めて検証する必要があるのではないかと考えています。

たま子コメント

大震災を経験したからこそ、地区レベルの強化が必要と痛感しましたし、よくよく考えてみれば、地区レベルの強化はもともとの世田谷独自の地域行政制度がめざしたもののはずです。いろいろな理由がついて、本来の理念から外れてきていますが、大切なことは、基本を守るということ、これを引き続き主張していくこととします。(しかし、区の答弁は相変わらず、お役人答弁で、何をやるのかわからない、とても残念なことです。

企画総務(10月5日)

「地域行政について」

小泉

地域行政の充実に向けた取り組みを行うとされましたが、具体的な検討体制とスケジュールについて、政策経営部門に伺います。

政策企画課長

平成26年度を目途とした新たな基本構想・基本計画の策定に際して、総合支所・関係部で構成する庁内検討組織を立ち上げ庁内議論を進めるよう区長から指示がありました。議会での議論、および、区民からの意見もいただき、概ね1年間位を検討に要したいと考えます。

たま子コメント

お役所仕事は、わからないことばかりですが、まずは、具体的な検討体制とスケジュールをきちんと定めようとしているかが問題です。やっと具体的な姿が出てきたようです。

「5層構造をどう考えるか」

小泉

地域行政の検討に当たって、主役の区民、区民組織としての町会・自治会を加えた5層構造、それも逆三角形の形であるべき、と考えます。さらに、行政が考える最小単位として、旧出張所区域を想定し、その中に、どのようなサービス供給体制があればいいのかを検討していくことがぜひとも必要なのですが、区は、どのように考えていますか。

政策企画課長

地区の拠点となる出張所・まちづくりセンターは、「窓口サービスの効率的な運用と地区まちづくりへの支援の強化」を一体的に行うことを基本としています。この役割を果たすためには、地区の実情に合ったまちづくり支援活動を担うことと、地区でのさまざまな団体との連携を深めことが重要だと考えています。その実践に際しては小学校の学区域との関係、出張所・まちづくりセンターの現在の管轄区域、まちづくり活動の実績等を踏まえて検討する必要があると思っています。

たま子コメント

これからは、地域行政制度という区役所の制度の中に、区民の姿をどのように位置づけていくか、ということが大きな課題のはずです。まだ区はその重要性に気がついていないようです。特に、地区レベルの窓口サービスの重要性です。

「車座集会行政について」

小泉

区長がリーダーシップをとった、車座集会をやったことで、新たにわかってきた課題というものがあるのでしょうか。

広報公聴課長

災害対策の中で、東日本大震災での帰宅困難者問題について、各地区で受け入れに際しての具体的な課題が出されました。新しい課題であると認識しています。

たま子コメント

私は、今回の車座集会なるものの位置づけについて、疑問をもっており、次の質問につながりました。

「車座集会の位置づけについて」

小泉

区としては、何のために車座集会でやっているのでしょうか。区長は、「区民の話を聞くだけで多くのことに気づき、取り組んでいないことを知らされる機会も多い。」と言われました。区長の感想としては、大変結構なことだと思います。しかし、区の本来の組織はどう機能しているのでしょうか。区には、公聴部門があります。公聴部門は、区民の声を広く聞き、区政に反映する役割があるのです。この本来の機能と、車座集会はどのような関係にあるのでしょうか。区長は「こうして、地域住民の声を多く聞いていくことは、今後の政策展開の血となり肉となる」と言われました。まさに、車座集会行政で議会の姿が見えません。私は、行政と議会がそれぞれ本来の役割を果たして行く、それが結局は区民のためになると思うのですが、いかがでしょうか。

政策企画課長

区民の声を区長が聞くということは、区長も区民から信託を受けた立場として直接区民の声を聞きたい、ということから今回の車座集会ということになったと理解しています。議会の議員の皆様が区民の代表である、議員の声を聞くことが区民の声を聞くことだという意見もあります。それぞれの意見をもとに、今後の政策等の作成に入りますが、ご意見を反映した政策を、議会に提案をし、議会で議論していただいた結果として最終的に今後の計画を作っていく手順になります。

たま子コメント

この答弁を聞いても、車座集会というものの位置づけがわかりません、区長の自らの勉強のための集会ならば、よろしいのでしょうが、区自らが、わかっていることを今一度、手間ひまをかけて実施することが、本当に良いのかどうか、疑問に思っています。

「区政の意思決定について」

小泉

先日、区長が、厚生労働大臣に「子どもと妊婦についての飲食物摂取に関する規制値を、大人に対する基準とは別途に設定すること」の要請を行ったという話がありました。これは、どのような経過で区として意思決定されたのでしょうか。区長が政治家個人として動くことと、組織としての区長の意思決定を、きちんと切り分けることが必要と思うのです。それでないと、区民の代表としての議会が責任をもてない、と感じます。区長を支える副区長にお考えを伺います。

副区長

区長は日々いろいろな案件を処理しています。その中で、迅速に対応すべきだと判断されたり動かれたりするということもあろうかと思います。ただ、それが議会のほうに誤解を与えているのであれば本意ではないと思います。何事も区長が独断で決めているわけではありません。そういう面では議会にも報告したり、相談するということが後追いになっているということがあるとすればそれは区長にも、きちんと伝えていきたいし、今後もそういう対応もきちっとしていきたいと考えます。

たま子コメント

区長の発想は、すばらしいところもあると思うのです。でも、大都市世田谷区として一致して行動するためには、何よりも合意を得ていくということが重要ではないでしょうか、議会の一員として、そのことを今回考えさせられました。