第1回定例会での一般質問

一般質問(2月24日)

はじめに

芥川賞選考委員を退任された石原都知事が記者会見で、「人間関係を、わずらわしく思ったり、怖がったりする姿勢が、社会全体をだめにしてきている。他力本願になり、本質的な人間の崩壊が始まっていると思う」という趣旨の発言がありました。本当に、そのとおりだと思います。

車座集会と議会の関係区長の決断力について

小泉

車座集会を終了して、区長として、何をどのように思い、区民要望をどのように施策に反映していくのかを、具体的に『区長の言葉』で表明すべきです。さらに、この区長の意見表明が、区民代表としての機能である区議会での論議とどのような関係なのか、お答えください。さらに、車座集会で区民に示された決断をどこでどのように発揮されるのか伺います。

区長

車座集会の趣旨は、主なテーマを設けず、区政全般にわたり、幅広く話を直接聞くことにありました。全体を通じて、防災、子ども・教育、福祉について、区民の関心の高さ、課題の多さを実感でき、また、区民と行政との直接対話のみではなく、区民同士が、質問に対して提案しあう姿もあり、大変有意義なものでした。今後、具体的な政策や事業に結びつくものについては、議会へのご提案やご報告を行い、ご議論をいただきながら、区政運営を進めていきます。

小泉

区長は、政策決定過程の透明性、区民参加を強調されますが、今回の召集挨拶にあった、『地域住民運営型公共サービス』について組織的議論はされたのでしょうか。イベントのみならず、重要な政策についても、組織としてどのように政策決定がなされたかわからないということでは、区政に対する信頼感が益々なくなっていくと思いとても心配です。区長、どのように思われますか。

区長

車座集会の議論の中で、地域に場がない、活動のきっかけがない、などの声を受けていく中で、地域で住民が運営する、『地域住民運営型公共サービス』という概念ができあがってきたわけです。この概念の中身を、今回の予算審議の中でも議会のみなさんと議論させていただきますし、方向性、内容についても審議していただきたいと考えています。『地域住民運営型公共サービス』と表現したのは今回の召集挨拶が初めてですが、前回の議会の召集挨拶でも、地域共生の家の例を挙げて、行政が基盤提供をし、住民が自治サービスや相互扶助を行う可能性について、問題意識を持っているということを明らかにしております。今後とも、職員も含めて、地域コミュニティのあり方について議論を深めていきたいと思います。

たま子コメント

区長の頭の中は誰もわからないので、言葉に表わしてきちっと言ってもらわないと「こう思ってた、こう表現した」では分かりません。区長の立場をよく考えていただきたいと思います。区長は五千人職員の組織のトップなのですが、組織のトップとしての印象が薄い、今後が心配です。

地域に「心地よい」社会づくり

小泉

地区力の向上に向けて、防災対策を中心に、すべての施策を見直すことは大切です。しかし、今回の災害対策総点検では、個別の事業の見直しの『方向性』が明らかにされたにとどまり、『地区をどのように変えていくか』という考えは、全く見えていません。今後、行政全体、特にまちづくりセンターなどの地区レベルの行政のあり方がどのように変わっていくのか。災害対策総点検と地区のあり方、見通しについて伺います。

宮崎政策経営部長

今回の災害対策総点検では、出張所・まちづくりセンターは地域との連携が強い拠点隊となるよう体制を強化する必要がある一方、災害時の拠点として活動するための装備が不足しているなどの課題も確認し、早急に解決に向けた取組が必要と考えております。総合支所、出張所・まちづくりセンターが機能を発揮できるよう、地域行政の検討のなかで、区の考え方を整理してまいりたいと考えております。

たま子コメント

この検討がどのような方向へ行くのか、また、だれがどのような仕組みで検討し、いつまでに結論をだすのか、ということが大切です。それで、次の質問につながります。

基本構想審議会における検討について

小泉

災害時を視野に入れた地区の拠点づくりについては、『平常時の対応』をどのようにしていくかが大切です。地区の中心である、現在の出張所・まちづくりセンターの機能を大幅に拡充し、新しい地区の拠点作りを進めていくべきです。『歩いて暮らせるまちづくり』こそが大切なのです。この課題について基本構想審議会では、どのように検討されようとしているか伺います。

宮崎政策経営部長

基本構想審議会の部会において、地域コミュニティのあり方に連動して防災の面も含め、地区における区民組織とその活動に対する行政のかかわり方も検討されるものと考えております。

たま子コメント

地区レベルの問題というのは、関心のない人には全くわからないことなのです。学識経験者なる人々が机上の空論を戦わせても、役には立たないと思います。基本構想審議会での検討をしっかりと把握していこうと思います。

変化に対応できる、地区の範囲等の見直しについて

小泉

人口構成の変化、都市基盤の整備状況、災害時の対応などからも、行政区画の見直し、学区域の変更など、地区の範囲の基本的な見直しに大胆に着手すべきです。変化に対応する力を自治体として備えていくことが必要です。このことについて、区はどう考えているのか、また、区民生活の最も基本になるものとして、当然、審議会でも検討材料となると思いますが、どのように検討していくのか、伺います。

宮崎政策経営部長

地区の分け方では、適正な人口規模や面積を基準に出張所、まちづくりセンターが拠点となるよう見直すことが考えられますが、歴史的な背景、町会、自治会などの地縁団体との関係に加え、見直しに伴うコストなど、幅広い視点でとらえておく必要があります。しかし地区によっては、活動組織や活動内容にも変化が生じてきていますので、基本構想審議会でのコミュニティをテーマとする議論においても、検討にむけ協議してまいります。

たま子コメント

一番の課題は地区割りでした。区としてやっと考えていく、そのスタートラインにようやく立つことができました。一朝一夕にはできないことですので、息の長い取り組みが必要です。

避難所の自立移行スケジュールについて

小泉

区内全域の避難所において、すべてが自立型に移行していくスケジュールは、総点検の結果どのようになったか、いつまでに整備できるのか、具体的にお答えください。

内田危機管理室長

災害対策総点検を踏まえ、今年3月までに、地震発生時における避難所運営本部の参集基準や避難所開設の必要性の判断についての考え方を、避難所運営マニュアル標準版に新規に追加し、自立した避難所と判断するためのチェックシートの作成を行います。これらを活用して、学校ごとの避難所運営マニュアルの改訂を促し、避難所運営本部が自立して避難所開設が行えるよう、避難所となる小中学校で、来年度中に実施をするという目標にむけ、訓練が実施できるよう総合支所が中心となり調整してまいります。

たま子コメント

やっと、スケジュールが決まってきました。お役所仕事というものは、スケジュールが決まらないと、動かないものです。やっと一歩動き出しました。

区民生活を支える新たな取り組みについて

小泉

災害時においてこそ、区民の自主的で責任のある組織的な行動が必要です。この度の大震災を見ても、在宅での被災者に対する対応、支えとなったのは、日々、活動を続けていた町会・自治会でした。区民の意識、価値観の多様化など、地域・地区には様々な区民の活動が展開しています。しかしまず、区は、基礎的な仕組みである、町会・自治会としっかりと関係を結ぶことが必要なのです。世田谷らしい、町会・自治会と行政、また区民との関係について、新たな姿を、打ち出すべきだと思います。その上で、加入促進についても、主体的に取り組むべきです。特に、転入手続きの際に、積極的な姿勢が必要です。具体策を伺います。さらに、地域の絆事業を、町会・自治会支援の仕組みとして切り替えていくべきですが、いかがでしょうか。

金澤生活文化部長

町会・自治会は、まさしく「地域コミュニティの基盤」であるといえます。とりわけ、東日本大震災を契機として、「地域の絆」の重要性が再認識されている中で、町会・自治会に期待される役割もますます大きくなっております。区では、加入促進や新たな活動の担い手の発掘など、町会・自治会活動の活性化に対する支援を継続するとともに、町会・自治会を中心とした、様々な地域活動団体が有機的に連携できるよう取り組んでおります。また、地域の絆推進事業につきましても、町会・自治会とのつながりを中心とした活動を対象として展開しており、地域活動団体間の交流・連携が図られることで、町会・自治会活動の活性化にも、寄与しているものと考えております。

たま子コメント

この答弁でわかるように、町会・自治会の加入促進などについて、区に積極性が見られないのがとても残念です。一方で、地域の絆づくりについても町会・自治会支援とはつながりなく行っています。どうにも、区の姿勢が中途半端に思えます。

お元気高齢者対応について

小泉

お元気高齢者施策について、現在は、本庁の保健福祉領域の各課が、それぞれ事業を実施していますが、お元気高齢者施策を、区民生活領域で展開することも含め、区のお考えを伺います。さらに、老人会館の名称改善についても、検討経過をお教えください。

堀川地域福祉部長

高齢者の方々は、地域の活性化に大きく貢献していただくことが期待されます。高齢者施策に関する区民生活領域への移管につきましては、検討を進めており、老人会館につきましては、その機能、役割を見なおし、新年度には、新たな施設名称を公募し、条例の改正を提案できるよう準備してまいりたいと考えております。

たま子コメント

お元気高齢者施策の区民生活領域への移管については、長い間、主張してまいりました。私一人だけが言い続けてきましたが、やっと、区も動いてまいりました。老人会館の名称変更もあわせて少しでも区の組織が実際の区民の生活実態とあってきたことは、本当に嬉しいことです。

外環問題について

小泉

外環の整備について、特に、東名以南も含め、具体的な動きが明らかになってまいりました。これを契機に、東名以南のことも検討対象とし、将来を見据えた地域の総合的なまちづくりのビジョンを打ちたてなければなりません。外環整備を契機とした、総合的な街づくりについて伺います。

田中砧総合支所長

「外環については、来年度より具体的に着工する」との方向性が国から示されました。今般の外環道の建設をきっかけとして、平成22年に取りまとめた『東名ジャンクション周辺地区街づくり方針』などに沿い、具体的な街づくりに取り組むため、新年度予算に関連の予算を計上しました。また、東名以南については、今後、国において計画なども検討されるとの事、これらは、地域の街づくりに大きな影響を及ぼします。今後の検討の推移をしっかりとらえ、将来を見据えた地域全体の街づくりに全力を挙げてまいります。

たま子コメント

外環道整備については、様々なご意見があり長年の課題でしたが、整備されるとなったからにはこれまで積み残しであった、まちづくりを全力を挙げて行っていただきたいのです。地域、地区の力を結集しましょう。