平成26年度予算への意見表明

平成26年度一般会計及びその他の予算に、新風21として賛成いたします。賛成はいたしますが、ここに至るまでの私の考えを申し上げます。

私は、予算委員会を通じて、区側の対応に不信感を待たざるを得ない状況と指摘し、補充質疑を行いましたが、きちんとした答弁を頂けませんでした。

私は、この定例会、そして予算特別委員会を通じて、新たな行政改革を行うべきと申し上げました。行政改革と申し上げても、リストラというようなことではなく、区役所全体のあり方を抜本的に変えていくということなのです。そのきっかけとなりうるものは、地区レベルでの高齢者・障害者・子育てまでを含めた地域包括ケアの展開です。

私は、考え方の基本として、「自立」ということを常に考えています。個人としての自立、地域・地区としての自立、それも単に自立しているというだけではなく、自らの言動、行動に、責任を持つ、ということが、民主主義の基本と考えます。

さらに私は、一貫して、地区力の強化を基本とし、歩いて暮らせるまちづくりをビジョンとしてきました。区が、これまでの縦割り行政を超えて地区レベルで、総合的に施策を展開しようとすることは評価いたします。個人としての自立、地域の自立の支援となるものと考えるからです。しかし、地区レベルでの施策の展開は、ばらまきの可能性も十分にあるのです。問題は、これからどのようにこの仕組みを実現に結び付けていくかです。

この予算委員会を通じて、多くの議論がなされました。その一つが、必要な人材を投入できるのか、そして、予定通り実現できるか、ということでした。このことについては、各会派におかれても、どのように人材を、確保していくかという根本的なことについては、言及されなかったようです。この人材問題を、ないがしろにしては、何一つ実現できません。私は、人材の有効活用が、もっとも大事なポイントと考えます。

さらに、はっきり申し上げましょう。地区レベルに、配属されている、割り返して、45人を超える区職員、関係事業所職員を、どのように活用するかが、世田谷区の将来を決めるのです。今、配属されている人材の再配分、このことが、改革のキーワードです。

さらにこの改革を誰が担うのか。このことについて、区長は、明確な方針をもっているべきです。いえ、区長が一つひとつ指示を出すのではなく、区長の指示の元、一丸となって取り組んで行く区の姿勢が問われているのです。

この推進体制が見えないことについては、大変な問題であると指摘しておきます。とにかく、児童館、図書館の人材活用については、一刻の猶予も無く、早期に全庁的な検討体制を取るべきと申し上げておきます。

さらに、中高生支援の拠点児童館については、大きな問題です。福祉全体が、対象者別を超えて、高齢者、障害者、子育てを総合的に、取り扱う包括センターを作ろうとしているのに、なぜ、児童館だけが、地区に対象者別の事業を展開するのか、についての、明確な答えがありません。理念無き施策展開は、ばらまきと同じと申し上げ、答弁をもとめましたが、お答えがありませんでした。

児童館については、児童対象の施設という目的を超えて、地区のコミュニティ拠点機能となりつつあります。多世代交流の場であり、児童館長のネットワークにより、災害時の応急体制までとろうとしている児童館もあるのです。

このことから、私は、児童館という名前を、地域コミュニティ館などに名称変更すべきではないかと、質問し、今後、検討していくとされました。私はここで、区として、児童館の将来ビジョンが検討されていくものと理解しました。時代の変化に対応した地区のコミュニティの中心ともなるべき施設です。この施設機能は、明らかに、総合支所の一部分であるべきです。地区のコミュニティの中心だからです。そのことから児童館については支所に移管すべきと申し上げているのです。

しかし、区は、児童館全体の将来像を出さずに、若者支援策の一貫として、中高生支援館というものを打ち出してきました。地区における児童館のあり方、地区社会でどのように児童館が機能し、支えているか、高齢社会を迎え、地区で孤立化している区民が増える中、児童館のネッ トワークがどのように生かせるか、ということを念頭に地区において、児童館機能を変えていくべきだったのです。しかし、区は、全体像をださずに、対処療法として、個別施策を打ち出したのです。

全く地区の実態を理解していません。地区に縦割り行政を持ち込んでしまいました。児童館の夜間利用についても、児童館機能の時間延長という観点から考えるのではなく地区のコミュニティ施設の観点から考えるべきことです。

今回の、拠点館における時間延長については、経費がかからないとされていながら、実は再任用職員が配置されるなど、費用対効果の面からは大きな問題があると思われます。全体を明らかにされないことから、予算審議には間に合わず、正確な議論ができなかったことが問題です。

これら問題点を申し上げましたが、区におかれては、常に、地区のあり方、ビジョンを考え抜き、自分たちの施策がどのように地区を変えて行くか、責任をもった対応をしていくよう、要望し、意見といたします。