第1回定例会での一般質問

はじめに

今回は私の質問・発言を全文掲載します。
文字が多くなりますが、ぜひお読み頂き、私の思いをご理解頂ければと思います。

一般質問(2月26日)

児童館、子育て支援館について

小泉質問

今回、子育て支援児童館なるものが、発足しようとしています。各地域の児童館のうち、一館を「子育て支援館」とするものです。全く理解できません。
 日本で初めてのこども部が平成16年に世田谷区に誕生し、それまでの児童館が主に小中学生対象だったことに対して、その後、全児童館で子育て支援に取り組む体制ができてきたことを私は高く評価いたします。
 それなのに、なぜここに至ってあえて子育て支援専門の児童館を、新たに地域に一箇所ずつ作るのでしょうか。
 区の資料において「子育てに関する窓口が、複雑化している」、さらには区の説明で「子育て家庭にとって、自らのニーズを把握し、多様な施設や事業等の中からどれを利用するのが適当なのか自ら判断することが容易でない」と区自身がいっているのに、なぜ、地域に一箇所ずつ新たに子育て専門館をつくるのですか。
 地域保健福祉審議会において、『地区レベルで、地域包括ケアを推進する、そこで高齢者、障害者、子育て支援も行う』とされているのに、こども部門だけが、地区ではなく支所・地域レベルで、施策を展開しようとしています。バラバラです。今の世田谷区の政策のバラバラさの典型です。
 なぜ、子ども若者部門だけが、全体の流れに逆行して地区レベルに縦割り行政を持ち込んでくるのでしょうか。
 こども若者部というのは、子ども若者施策を総合的に展開していくための、部門ではなかったのですか。
 地域行政の、理念が全く理解されていません。中高校生は、自転車で自由に動くこともできますが、子育て親子は、そのように機敏には、動けないのがわからないのですか。
 この仕組みに掛かる経費は、いくらなのですか。経費があるならば、今の身近な児童館の子育て支援事業をまず充実することが基本のはずです。区は、すべての政策について、地区での展開に全力を挙げるべきなのです。
 なぜ、子育てのお母さんがバギーに子どもをのせ、荷物を背負って、なんと、地元の中高校生支援児童館の前を通って、遠くの子育て支援児童館に通わなくては、いけないのですか、区民にどのように説明されるのですか。
 さらには、子育て支援館の愛称までつけようとしています。これは、全く区民を混乱させる基となります。見直すべきです。地域レベルで、子ども家庭支援センターと、子育て支援児童館ができて、混乱するばかりです。結局は、なお、会議が増えるのではないですか。
 区のやり方は、サービスの、「提供側の論理」であって、区民の視点が全くありません。
 私は、これらのことから、子ども子育ての地区でのあり方を考え、まずは、児童館を総合支所に移管すべきと申し上げているのです。

保坂区長

子育て支援館は、各地域一か所で開始するが、子育て支援は、今後も全児童館で行う。他館の支援も含め、児童館の子育て支援を充実していく。また、児童館は、児童福祉施設という位置づけを保ちながら、総合支所や地域とより一層連携して取り組む。

たま子コメント

この「子育て支援館」というものは、全く理解できません。これまで、地域と児童館が一緒になって築き上げてきたものを、行政の勝手で壊していくようなものです。たかが児童館のことではないか、という声もありますが、地区レベルに縦割り行政を持ち込むものとして、断固、反対していきます。

岡田子ども・若者部長

子育て支援館と子ども家庭支援センター各々が連携し、親子の交流を進めるとともに、相談支援の体制を強化する。子育て支援館5館の経費は、人件費を除く事業費の約20万円。

たま子コメント

大切なこと、なぜ、地域に一か所、子育て支援館をつくることにしたのか、その理由が全くわからないのです。こんなことで、良いのでしょうか。

区長のリーダーシップについて

小泉質問

区長は、招集挨拶で、「区民から見て、迅速、正確で、かつ、丁寧で心のこもった行政サービスが可能となるよう行政改革を進めていきます」と言われましたが、その区長のリーダーシップがどこにあるか伺います。

保坂区長

長として、限られた予算と職員数で、取組みをリードし支えていかなければならない。全ての職員が知恵を出せるよう、現場の職員とのコミュニケーションを大事に、区民目線で地区の強化を進める。

たま子コメント

区長が、ここまで言うのなら、なぜ、支所で総合窓口を設置しようというのか、全く理由が見つかりません。支所の総合窓口については、見直しを求めていきます。

社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の成果、総合窓口の経費・人員、総合支所・本庁のあり方について

小泉質問

まず、いわゆる総合支所の総合窓口についてです。この総合窓口については、大きな問題を抱え、委員会においても指摘したところですが、区長の召集挨拶では全く触れていないのはなぜでしょうか。大きな問題から逃げているとしか思われません。
 区長は、「区のお知らせ」においても、出張所・まちづくりセンターという地区レベルでの取り組みを重視することを言われ、「自宅に近い窓口で困りごとを気軽に相談できる体制を整備する」と言われたのに、なぜ、今になって総合支所の総合窓口という考えが出てくるのでしょうか。
 この支所の総合窓口構想は、国の「社会保障・税番号制度、いわゆるマイナンバー制度」の導入に付随するものとして、区が打ち出したものです。国の資料には、「マイナンバー番号制度の導入による行政の効率化について、市町村の職員がより現場に行く時間を確保すること、より多くの職員をそのような担当に充てることが可能となることが期待されている」とされているのです。
 ところが、世田谷区ではマイナンバー導入の成果をどのように想定するのか、全く検討がなされていません。今回の区の報告書においても、マイナンバー実施と総合窓口の創設が一体のものとされ、区民生活にもっとも影響のある地域行政制度をどのようにしていくか、については、全く検討の跡すらないのです。
 今検討すべきことは、これからの超高齢社会に向けて、どうしたら、もっとも身近な地区で行政サービスが展開できるか、ということであるはずなのに、なぜ、わざわざ、総合支所の総合窓口まで行かなければならないのか、全く区の考えていることは理解できません。区は、マイナンバー制度導入の成果をどのように考えているのでしょうか。
 さらには、なぜ、唐突に総合窓口構想なるものが出てきたのでしょうか。
 総合窓口に掛かる経費・人員は、どうなっているかとお伺いしましたが、お答えがありませんでした。経費もわからずに、なぜ実施されようとするのか、行政改革を行うといっていながら、なぜ、このような杜撰な仕事が進んでいくのでしょうか、お答えください。
 また、一番大切な、地区でのまちづくりセンター、地域包括支援センターの実際の有り様が決まっていないのに、なぜ、支所の総合窓口が決められるのでしょうか。なぜ、全体ビジョンがないのに本庁の規模が決められるのでしょうか。全く、現在の区の政策は疑問だらけです。
 職員に聞くと、まず、今回の総合窓口構想は、よくわからない、と言われ、さらに、まあ、あれば便利かなあ、という答えが多いのです。
 あれば便利だということですが、果たして今の世田谷区に「あれば便利だ」というようなことに取り組む余裕があるのでしょうか。 「あれば便利」という機能は、民間に任せるべきです。
召集挨拶そのものが、縦割りの典型です。政策別に述べたというが、その政策同士のつながりが全く見えません。
 地域行政の展開と、マイナンバー制の導入が全く関係ないこととなっています。マイナンバー制度の導入こそが、区民と行政の距離をより近づけるものであり、今後の地域の高齢化も踏まえ、『もっとも身近で区民の日常生活を支える、まちづくりセンター出張所』で、様々な申請も出来るようにする、ワンストップを地区で実現させる、ということが、区の政策課題のはずです。

このようなビジョンを明らかにせず、支所で総合窓口、それも住民記録関係の申請のみ、ということは、全く理解できません。
 まずは、地区レベルでの地域包括も含めた窓口のあり方を検討し、それが機能的に動くように、バックアップとしての支所体制があり、その支所が地域のとりまとめとして機能するように、本庁のあり方を考える、このような順番でないと、的確な行政改革が出来ないはずですが、どのように考えているのか、お考えを伺います。

宮崎地域行政部長

マイナンバー制度の利点を、区民サービスの向上に振り向けるため、地区の強化の取組みの中で、職員が区民と接し、心を通わせるサービスを提供できる仕組みづくりに活かしていく。総合窓口については、各総合支所の状況に応じて検討するが、経費は極力抑制し、人員は区全体の方針に照らして検討していく。相談内容に応じて、まちづくりセンターから総合支所に的確に引き継ぎ、地区と地域が総合的に連携し、支所や本庁の組織を整えていく。

たま子コメント

まずは、質問に答えていないことが最大の問題です。区役所は、誰のためのものか、ということを今一度、考え直して見なければなりません。区の検討には、実際の区民の視点がほとんどないように思われます。

再質問・地区の強化について

小泉質問

質問内容は通告いたしましたが、全く、答弁になっていません。
 区民に最も身近な地区のあり方をさておいて、総合支所の総合窓口をまず、作り出す、そのための経費はこれから考えるというのは、あまりにも、無謀です。私は、答弁の順番を聞いたのではありません。検討の順番を「地区から」し直すべきという当然のことを伺ったのです。総合窓口は、地区にこそあるべきなのです。区長は、(答弁で)「区民の目線に立った地区の強化の取り組みを進める」と言われていますが、実際には、地区の強化は見えず、総合支所の強化だけが出てきている現状をどう考えているか区長に再度、伺います。

保坂区長

課題を整理し、今後の行政需要にり応えるため、窓口改革や三層構造、地域行政制度のつくり直しに、トータルに着手していきたいと思っている。

たま子コメント

再度、質問いたしたのですが、区長の答弁は、言い訳ばかりです。私は、まずは、地区のあり方を徹底的に検討し、その姿をだしてから、それに見合う、支所・本庁の姿を考えていくべきとかんがえていますが、区の方針は、全くわかりません。

再質問・子育て支援館等について

小泉質問

また、子育て支援児童館については、今のすべての児童館で子育て支援をやっているのに、なぜ、あえて、地区に縦割りを持ち込むのでしょうか。職員のレベルを上げるためと言われましたが、職員のレベルを上げるために、区民に不便をかけるということは全くおかしいです。税金の無駄遣いであるだけでなく、区民を混乱させるもとを、区自らが作っているのです。全く疑問です。
 全面的な見直しを求めますが、まずは、福祉の責任者の副区長の説明を求めます。

秋山副区長

子育て支援館だけではなく、全ての児童館の子育て支援を拡充しながら、縦割りを持ち込むことなく、地域の中で連携し、人と人とをつなぎ、子育て力を活性化していきたいと考えている。

たま子コメント

この答弁を聞いても、やはり、区は、縦割りを地区に持ち込んでくる、ということしか、考えられません。子育て支援は、地区で行うしかないはずです。

再質問・子育て支援館の愛称について

岡田子ども・若者部長

愛称は、子育て親子や中高生世代に愛着を持って利用していただくためにつけるものです。

たま子コメント

子育て支援館に愛着を持たせるために、愛称をつける、という担当部長の意見と、区長が言う、すべての児童館で子育て支援を行う、ということが、区民から見ると、正反対のことをやろうとしているのが、なぜ、わからないか、疑問です。

再々質問

小泉質問

私は、区の職員が、一人ひとり、頑張っているのはわかります。しかし、その努力は、大きな方針の下で、一つの目標に向けてなされるべきものです。
 今の区の政策は、バラバラです。その典型が、支所の総合窓口と、子育て専門児童館です。「あれば便利だ」と言うことに、取り組む余裕はありません。今の区に必要なことは、区政全体のビジョンとそれを推進するリーダーシップです。
 予算委員会で、業務の見直しも含め、論議いたします。