第3回定例会での一般質問

はじめに

今回は私の質問・発言を全文掲載します。
文字が多くなりますが、ぜひお読み頂き、私の思いをご理解頂ければと思います。

一般質問(9月17日)

いつまでもすみ続けられる地元であるために

小泉質問

地方移住を掲げた創生会議の提言に対して区長は先の定例会答弁において、「強い違和感があり最大限配慮して課題に取り組む」とされたので、注目していたのですが、今回の世田谷区総合戦略素案においては、なんと「全国的な人口減少の局面を迎え、都市から地方へと人口移動による解決を目差す自治体が見受けられますが、都市と地方が相互に発展する視点が欠かせません」と書かれているのみです。

まるで、区は評論家です。

自治体の責任者としての姿勢が見られません。「いつまでも、地元ですみ続けられる、そのために区はありとあらゆる方策をとるから、区民の方々は、全く心配することは無い」、と政策において表明すべきですが、いかがでしょうか。

さらに、いつまでもお元気でいていただくために、区は、お元気高齢者施策を、区民生活領域に移管しました。しかし、その後、なんらの動きが見えません。 寝たきり予防は、相変わらず保健福祉領域でなんとか頑張ろうとしているのです。 高齢者施策の本籍地は福祉領域にあるとしても、実際の元気高齢者の活動は、区民センターしかり、地区会館、公園、スポーツ施設など、ありとあらゆる場所に広がっています。 このことを認識し、区として、総合的な対策を採っていくこと、このことが、求められるはずです。

区のお考えを伺います。

保坂区長

地方移住を掲げた創生会議の提言に前回答弁いたしましたが、それにしては、区のまとめが評論家すぎるというご指摘をいただきました。 先般の地方創生会議の高齢者の移住促進の提言について、民間機関の極端な意見の一つだというふうに私は考えております。前回の定例会で申しあげたとおり、強い違和感を持っていること、あくまで移住は、だれかに誘導されたり、強制、強要されるようなものではなく、高齢者の方にとって住み慣れたまちを離れることは、心の通いあった皆さんと別れて過ごすことにもなり、大変厳しい面もあるので、区としては、そこを最大限配慮して課題に取り組むと申し上げました。 今回のまとめで、その点があいまいになっているとしたら、さらに説明をしつくすよう、指示をしていきたいと思います。

改めて申し上げます。日々まちづくりにご尽力していただいている方々、世田谷区を愛していただいている方々が、終の住処として、不安を感じることなく、区に住み続けていける世田谷区を創出していくことが、私や区に課せられた使命であるというふうに考えております。 そのために、私は将来の重要施策である高齢化社会への対応として、地域包括ケアの地区展開を始めとして、地域・地区で安心して住み続けられる取組みをしっかり行い、総合戦略の策定にあたっても、このような視点をしっかり添えて策定を進めてまいります。

たま子コメント

もちろん、どこに住むのか、ということは、個人の自由であるべきですが、自治体の責任者としては、なんとしても、最期まで、地元で暮らして欲しい、そのための整備をする、と表明して欲しかったです。

田中高齢福祉部長

私からは、お元気な高齢者のための総合的政策における区民生活領域と福祉保健領域との連携についてご答弁申し上げます。 高齢期を迎えても、それぞれの方が豊富な経験や知識などを地域に活かすことができる環境づくりにより、いきいきと自分らしく暮らし続けていただくことが、ますます重要となっております。高齢になっても支えられるだけでなく、それぞれの方の持つ力を発揮して支える側として活躍していただくことは、地域の支え手の確保のために必要であり、また、役に立っているという実感を持っていただくことが自律を促すこととなり、介護予防のためにも重要になると考えます。そのため、生涯現役推進課やスポーツ振興財団など区民生活領域とも連携し、あんしんすこやかセンターや社会福祉協議会で、活動団体や場に関する情報提供を進めてまいります。

また、地域の活動拠点や担い手の確保に向け、具体的な働きかけの方法を検討するなど、高齢者が気軽に通える身近な場所で、多くの方が参加したいと思う活動が行われるよう工夫して取り組んでまいります。

たま子コメント

私は、お元気高齢者に対する区の対応を抜本的に変えるべき、と主張してきました。このことが評価され、お元気高齢者の担当が、福祉保健領域から区民生活領域へ移管されたのですが、実際には縦割り行政で、その成果が活かされていません。これからのお元気高齢者に対する対応は、福祉的な観点ではなく、もっと、自由な、自立をめざした対策でなければなりません。

本庁舎整備について

小泉質問

最低4万5千㎡が必本庁舎整備要とされています。 4万5千㎡とは、標準的な小学校の建物面積のなんと7校分です。 なぜ、このような広大な面積が必要なのかと伺うと、想定される職員数に国の基準面積を掛け算したといわれるばかりです。

今回、公共施設等総合管理計画の基本方針(骨太の方針)が報告されました。 「施設整備を取り巻く状況がさらに厳しくなり、踏み込んだ手法も含め、戦略的な方針をとる」、とされています。 具体的には、「複合化・多機能化」を進め、「施設の機能数」を確保しながら「建物数」を減らしていく。さらに施設総量の管理を徹底し、改築時に既存建物の面積の10%を抑制する、とのことです。 この基本方針と、今回の「本庁舎等整備基本方針」の内容、特に、4万5千㎡以上の床面積、5つに分かれた庁舎ということは、全く整合性が取れていません。 伺いますと、「今後の検討の中で整合性を図る」といわれますが、一体全体、同じ区が同じ時期に出している報告でなぜ全く整合性が取れていないのか、区民は、どのように考えればよいのでしょうか、お考えを伺います。

そもそも、本庁舎整備の理念は、何でしょうか。 担当に聞いたところ、「東側の景観を残す、高さは現在と同じ程度」ということがポイントで、狭隘の分散化、災害対策、環境に配慮などが基本的な考え方とのことです。

驚きます。区民の姿が全く見えません。区の報告書には全く区民の区の字もありません。 改めて、本庁舎整備の理念を伺います。

岡田総務部長

私からは、本庁舎整備に関連しまして、2点ご答弁申し上げます。 まず、公共施設の骨太の方針と本庁舎の基本構想の整合性についてご答弁いたします。 今般お示しいたしました公共施設等総合管理計画の基本方針については、区の建物全般が対象となるもので、当然、本庁舎等整備に関しても例外ではないと考えております。本庁舎等の整備の検討にあたりましては、現在も改修しやすい建物とすること、仮設を抑制すること、ランニングコストの抑制など、骨太の方針で触れられている観点を考慮しているところですが、今後、骨太の方針の考え方を踏まえ、華美にならず、適切な規模の庁舎となるよう検討を進め、来年の秋までに基本構想をまとめてまいります。

次に、本庁舎整備の理念についてご答弁申し上げます。 本庁舎等の整備につきましては、平成26年3月策定の整備方針に基づきまして、災害対策本部機能を十分に備えた庁舎、区民の交流を育む庁舎、環境に配慮した庁舎、華美にならず可変性のある庁舎などを目指すこととして検討を進めております。 また、本庁舎等の整備手法の考え方については、中庭を中心に建物の高さを抑えた住宅地の中にある庁舎として、周辺環境との調和を図ることとしたところですが、ご指摘の庁舎の利便性につきましては、来庁者の動線を考慮したうえで、区民窓口のある部署や関連部署を集約する、また、庁舎間で区民がスムーズに移動できるよう動線確保を工夫するなど、区民の利便性を第一に職員の執務効率性の観点も踏まえ、検討を進めてまいります。

たま子コメント

本庁舎整備は大変な問題です。今後、40年、50年後に果たして区役所がどのようになっているべきなのか、その基本的なビジョンこそが必要なはずです。区は、その検討をせずに、庁舎の形から決めようとしている、全くおかしなことです。理念がないのです。このようなことで、将来の区民、そして職員に責任が果たせるのでしょうか。

総合窓口構想について

小泉質問

区は総合窓口構想を掲げています。

大変良い考えのはずですが、区の考えは変遷しています。 今の区の考えは、総合支所において、申請窓口を一本化する、というものです。それも、マイナンバーの実施とあわせてです。 「マイナンバー実施により、事務が簡素化され、その分、住民に身近な現場に職員を強化することが出来る」、ということが国の考えであり、区もその考えを踏襲しているはずです。 しかし、区は、このマイナンバー実施によって、どれだけ事務処理が軽減され、そのパワーが現場にどれだけ配置されるか、明らかにしないまま、単に、総合支所の申請統一窓口のみを設置しようとされています。

なぜ、支所総合窓口とマイナンバー実施を一体のものと考えるのか、伺います。

区のお考えを聞いていると、「窓口での各種の届出、申請」などと、「相談業務」は、異なる事務と思われているようです。そして、単なる窓口処理は、的確に早く処理することが望ましいと考えています。

間違いです。区民はそれぞれ、様々な課題や悩みを持ち、窓口を訪れます。 例えば、年金問題で来られた区民に、他の生活苦や虐待がないか、あるいは、本人が気がついていないような問題に的確なアドバイスを与える、これが行政の窓口の本来の姿です。

ですから、窓口業務の一部分をコンビニに任せる、とは、区の大切な仕事を放棄してしまう、そのような疑念を持つのですが、区としては、窓口業務の重要性についてどのように認識されているのか、伺います。

さらに区は、まずは、総合支所の総合窓口とは名ばかりの申請統一窓口を設置し、更には、4万5千㎡の区役所を決めてから、地区の窓口のあり方を考える、といわれます。 マイナンバー総合窓口で事務の流れが変わり、コンビニでの証明書発行で事務の取り扱い件数が変わるだろうから、その流れを見据えて、地区の窓口のあり方を考えるといわれるのです。

全く理解できません。考え方が逆であり、区民無視です。 区がまず考えねばならないことは、区民生活をどのように地区で支えていくか、ということです。 私がこのように言いますと、区は、議員の言われることは理想論であって、現実は、そのようには行かないと、言われます。 私は理想論を言っているのではなく、あるべき姿を言っているのです。 であるのに、区は、「それはそれとして、まずは実務を動かさなければ」、と言いますが、「全体として、どう考えているか」、と尋ねると、「わかりません、まだ、決まっていません」、と答えます。 区の行おうとしているのは、身体の不自由なお年寄りまでも、また、子育てママ、認知症の方に対しても総合支所や本庁まで出向いてきなさい、ということなのですよ。

誰が好き好んで、行くでしょうか。全く、区は区民のことを考えていない、知らない、言われたことをやっているだけです。

区がなすべきことは、まず、あるべき姿を区民に明らかにする、そして、そのあるべき姿を実現するために、最大限の努力をすることなのです。 全く、今の区政は、理念なしの、実務を積み重ねるだけの集団です。

ある人から、プロは、やるべきこと、行うべきことを自ら設定し、全力を挙げて実現する、それに対してアマチュアは、自分の出来ることだけをやる、その積み重ねに満足する、と言われました。 区民は、プロの公務員の姿を求めています。しかし今の区は、できることだけをやるというアマチュア集団そのものではないでしょうか。 本来のなすべき仕事を行っていただきたいのです。 まずは、区民に身近な地区レベルでの拠点のあり方を検討し、その次に、それを支える総合支所のあり方、規模を検討し、その後で、全体としてみてこれらを支える本庁の機能、規模を考えていく、これが仕事の手順だと思いますが、区のお考えを伺います

萩原地域行政部長

私からは、地域行政にかかわる3点にお答えいたします。 始めに、支所総合窓口とマイナンバー実施を一体と考えているのはなぜかとのお尋ねです。 マイナンバー制度により、様々な行政機関が持つ個人の情報が、同一人の情報であると認識することが容易になることから、窓口事務においても、情報の連携がより正確かつ効率的に行える環境が整い、さらなる行政手続きの簡素化や申請漏れの防止等が期待されます。マイナンバー制度による窓口事務の変化を一つの契機としてとらえ、申請受け付けや証明書発行などの事務を整理し、他業務との情報連携の促進を図りつつ、申請手続きの総合化により、行政サービスのさらなる向上を目指してまいります。

次に、窓口業務の重要性についてです。 窓口は、区民と行政を結ぶ最前線として、区政の信頼感や安心感を抱いていただく大切な場であると認識しております。窓口事務においては、来所された区民が求める手続きを迅速かつ的確に行うことが重要です。また、それに加え、相談やコミュニケーションにより、生活実態を汲み取り、真に必要とする個々のサービスに結び付けていくことが求められている専門性の高い窓口もございます。窓口では、区民サービスの向上と行政運営の効率化のバランスのもと、適切に対応してまいります。

最後に、庁舎問題と地区、総合支所、本庁舎のあり方を別ものとして、実務のことばかり考えているのかとのお尋ねです。 この間、地域行政制度の推進にあたりましては、地区の強化に向けて、出張所・まちづくりセンターにおいて、地区防災対策の強化や身近な福祉の相談窓口の充実などの取組みを進めてきたところです。本庁舎等整備の検討は、全庁的視点で進めているところであり、また、地区を強化する取組みにあたっても、総合支所や本庁所管部とのより一層の連携やバックアップ体制と連動させて検討し、引き続き地域行政の推進に取り組んでまいります。

たま子コメント

窓口は、行政の基本です。その基本の窓口の機能について、全く、区は理解していません。これからの行政は、区民にとって最も身近な地区の窓口を中心に、全体を作り直していく、このようなことこそが必要なはずです。そのことについて、全く区は気付いていません。大きな問題です。

まちづくりの理念について

小泉質問

それにしても、区は総合的な理念を持っていません。 認知症にならないために、歩き回っていただく。そして歩き回ることが楽しくなるように、まちの魅力を備えPRする。更に、安心して歩き回れるよう、まちのいたるところにトイレとベンチ等を整備する。区は、出来ない理由をゴマンと持ち出されますが・・。 このような「手順」が今こそ必要なのです。

その手始めとして、2020年までに世田谷のまち全体を車椅子対応とする。このようなビジョンを持ち、区民・事業者の理解、参加を得ながら、まちづくりを進めていくべきです。

今こそ、明確な目標と具体的な道筋を作ることが必要と思います。区のお考えを伺います。

以上で、壇上よりの質問を終わります。

松村都市整備部長

私からは、2020年までに街全体を車いす対応とするようなビジョンを持って街づくりを進めるべきとのご質問にお答えをいたします。 多くの方が自分の暮らす地域で自分の意思と力で外出をし、歩いて楽しめる街をつくっていくことは、大変重要なことと認識をしております。そのような、だれにとっても利用しやすいユニバーサルデザインの考え方に基づいた生活環境の整備を推進していくためには、ハードとソフトの両面から総合的に取り組んでいく必要がございます。 2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、区民のユニバーサルデザインに対する関心も高まってきております。この機をとらえて、第一には、馬事公苑周辺において、車いす利用者はもとより、だれにもやさしい街をめざした取組みに着手をしてまいります。

また、さらに、梅丘拠点整備を契機とした周辺地区のやさしい街づくりなどの展開によりまして、世田谷のトレイはきれいで利用しやすい、また、道路は安全で歩きやすいなど、世田谷にお住まいの方々にも、訪れる方々にも喜ばれるような世田谷区全体にユニバーサルの考え方を広げてまいります。

たま子コメント

質問は、期限と全体像をもって、取り組むべき、と言ったのですが、答弁はいつもの通り、小さいところ、できるところから進めようとしています。 区役所には、やるべきところから取り組んでいただきたい。

再質問:区の理念について

小泉質問

区長に伺います。

やはり、今の区は理念を持てず、できそうなことからやっていくとしか思えません。私はなんとしても気概のある、やる気のある区役所を求めたいのです。志のあるリーダーとして大きな夢を区民に見せ続けること、何としてもあるべき姿を職員を先導して実現する、そのような姿勢が必要ですが、区長のお考えを伺います。

保坂区長

再質問にお答えします。 やれることをやるということに終始するのではなくて、やるべきこと、区民が求めていることについて、目標を共有し、私先頭にたって実現していく大きな仕事として、今回の本会議でも話題となっております地域包括ケアの地区展開、地区の身近な福祉相談窓口と掲げて、来年夏に向けて準備していますけども、大変ですね、これは、同時にいくつもの課題を解決しなければならない事業であり、来年の7月にスタートした以降も、さまざまな乗り越えなければいけないハードルがあるだろうと思います。これは、正直言って、今区がやれることを越えてるんじゃないかという指摘もございますけども、越えていこうじゃないかというふうに思っています。

私だけでできるものではありません。それぞれの場を支える職員、そして幹部クラス、所管を超えたチームワークが必要だと。そのチームワークを大いに発揮していく世田谷区になるように、がんばってまいります。

たま子コメント

リーダーシップをとる、ということは本当に難しい、誰でもができるということではないようです。でも、今の世田谷は、有無を言わせず、区長にリーダーシップをとってもらわなければなりません。しっかりとしていただきたいのです。