決算特別委員会での質疑

はじめに

今回は私の質問・発言を全文掲載します。文字が多くなりますが、ぜひお読み頂き、私の思いをご理解頂ければと思います。

区民生活領域(平成28年10月4日)

帰宅困難者の広場の整備について

三軒茶屋新施設については、施設整備の大きな柱が帰宅困難者対策ということですが、危険ですらあると考えます。私は、防災まちづくりの専門家の方にお話を伺いました。三軒茶屋交差点付近での帰宅困難者の滞在場所のことを申し上げましたら、全くあり得ないというお考えでした。

三軒茶屋・太子堂地区は、木造住宅密集地域であることから、災害時の被害が最も懸念される地域です。であるのに、区は、新たな施設には防災広場をつくり、周囲が耐火建築物だから安全だと言われます。さらに、帰宅困難者の滞在場所として呼び込むことを考えています。

区が行うべきことは、多くの帰宅困難者を三軒茶屋周辺で滞留させないことなのです。この地区は、都の木造住宅密集地域に指定され、十分な配慮が必要な地域です。さらには、災害時における帰宅困難者の多くは世田谷区民ではないことが想定されます。三軒茶屋・太子堂地区が防災上、どのようになっているかは、ほとんどの帰宅困難者が知らないのです。このような状況の中で、その地区の真ん中に帰宅困難者滞在場所をつくるということは、危険ですらあると思います。

そこで質問したいのですが、この帰宅困難者の広場の整備について、担当部門は危機管理担当部門との調整はされたのか伺います。

羽川世田谷総合支所地域調整課長

東日本大震災等の教訓を生かしまして、帰宅困難者支援機能を確保するとともに、防災広場の整備や上水道の設置等の災害対策機能を強化する、こういったことについて協議をして進めております。

たま子コメント

帰宅困難者を三軒茶屋で迎え入れようとすることは、本当に、危険なことなのです。区は、縦割り行政で、全く全体のことが見えていません。

三軒茶屋全体の公共施設について

26階はあくまでも世田谷区民会館の別館として位置づけられております。その別館がどのように機能しているかということをまず考えるべきです。

26階には、会議室が三カ所用意されているはずですが、利用されておりません。また、展望ロビーは、区内学校の見学会などに活用するはずですが、昨年度の実績はわずか小学校三校だけです。さらに、今回の指定管理者となってから、西側展望ロビーの半分もレストラン部分とされ、事実上、区民は入れなくなってしまいました。26階は、区民全体のためのものであるはずなのに、事実上はレストランのもの、あるいはレストラン利用者のためのものとなっています。

このような事態を踏まえ、三軒茶屋全体の公共施設を26階も含め、どのように整備していくか、地域の責任者である支所が考えていくべきなのです。新しい借り上げ施設を前提に、一部の施設のみを再整備し、多大なツケを次世代に担わせるべきではありません。区のお考えを伺います。

山田世田谷総合支所地域振興課長

世田谷区民会館第二別館は、高層ビル最上階の眺望を生かしたレストランを設置しており、開設以来二十年、年間十万人以上の方が利用される三軒茶屋には欠かせない施設として定着しているものと認識しております。

区としましては、引き続き26階にある施設であることの強みを生かし、眺望を眺めながらの区民の交流、加えて観光の場として、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた事業展開を行っていきたいと考えております。

たま子コメント

質問の主旨は、三茶26階が、区政全体にとって、どのような位置づけであるかということですが、答弁は、今の施設の説明だけです。区には、ビジョンがないのです。

総合窓口の名称について

窓口では区民の思いを捉え、困ったことを解決し、笑顔で送り出す、そのような窓口づくりが可能だと思いますし現場の職員も意欲的になれるはずです。しかし、新たな窓口については、マニュアルを整備し混乱がないように努めていきたいと言われるばかりです。

総合窓口の名称ですが、今の機能では全く総合窓口の名に当たらないと指摘したところ、区はその時点から事業名を申請窓口の統一化、あるいは総合化と言い直してきたのです。申請窓口の統一化なり、総合化という名前も変だとは思いましたが、しかし、今回示された案については総合窓口と名称が戻っています。

総合支所側で混乱を起こすべきではないと思っていますが、名称問題については、支所側はどのような立場をとっていますか、お答えください。

桐山砧総合支所副支所長

委員お尋ねの総合窓口という名称につきましては、現在、仮称で用いているところでございます。この名称につきましては、わかりやすい名称の視点を念頭に置き、他の自治体の例を参考にするなど、検討してまいります。

たま子コメント

総合窓口名称問題は、区の先見性の無さの象徴です。もともと、総合窓口そのものが、全く、総合の名前に値しないところが問題の核心なのですが、それを区は、なんとか、取り繕うとしているのです。総合窓口は、全く、税金の無駄遣いです。

区民センター運営について

地区を充実する、まちづくりセンター機能を充実させるといっても、区民がそこに行かなければかけ声倒れです。その中で各区民センターの運営協議会の活動については世田谷の誇りですし、区民の自主性、自立を育てる貴重な仕組みなのです。それを今回は見直そうとしていますが、どのように見直そうとしているのか伺います。

岩元砧総合支所地域振興課長

区民センターの有効活用を含めた運営のあり方を検証し、より充実した活動が実施され、適切で世田谷が独自の区民センターの運営に向けた改善を行っていきたいと考えております。運営協議会のメンバーに学識経験者、各センターの施設運営の事務局等を行っている事業者、区が入り、検討会を設置して、運営協議会の活動、また区と運営協議会との連携の強化、施設のあり方の体制の強化などを検討していきたいと考えております。

今後のスケジュールですが、平成29年度に検討、30年10月、新体制による準備開始、31年4月、新体制での運営開始を予定しているところです。

たま子コメント

世田谷区の各区民センターの運営協議会方式は、全国に誇るべきものです。それを、見直ししようとするのは、余りにも事なかれ主義です。問題があれば、まずは、現在の体制の中で、どのような解決策があるべきなのかを考えるべきです。その手順を踏もうともせず、全体を見直そうとするのは、全く、区民不在の論議です。

お元気高齢者のための施策について

お元気高齢者のために福祉にあったものを区民生活領域の部門に移管しました。しかし、何らその活動が見えません。今後どのようにしていくのかお伺いします。

原田総合調整担当参事

生涯現役施策が福祉の所管から移管されてから、元気高齢者が地域の担い手として社会参加や多世代交流を行うことを主眼に施策を展開してまいりました。元気高齢者の社会参加を促す仕組みづくりや各地区での活動の担い手となる高齢者を発掘、育成する事業を展開することによって、元気高齢者による地域活動の活性化に今後とも努めてまいります。

たま子コメント

お元気高齢者施策を、福祉部門から区民生活部門へ移管すべき、ということは、私が長年主張してきたことであり、議会の合意も頂き、移管できたものです。しかしその後、区は、区民生活領域でのお元気高齢者対策について、なんら、具体的な取り組みをされていません。問題です。

文教領域(平成28年10月11日)

生涯学習について

生涯学習は、各個人が自発的意思に基づいて行うことを基本とし、手段についても、必要に応じて可能な限り自己に適した手段及び方法をみずから選びながら行うものとの考え方を基本とされています。さらに、個人の学びを通して主体的に社会にかかわっていく姿勢をつくっていくという道筋になっているのです。そのために、行政は、個人がその生涯にわたって、あらゆる機会に学習できる機会の整備や、生涯学習の成果を適切に生かすことのできる社会の実現のための成果を生かす場の整備を行っていくということとなったわけです。

このような状況の中で、果たして生涯学習を通じて一人一人が地域の課題に気づき、解決に向けた道筋を歩いていけるものなのでしょうか。

区は、生涯学習の実施により、現代を生きる人々が学ぶことを必要とするような公共的な課題を解決できると考えられていますが、私は、これまでの生涯学習への取組みは、多様な生涯学習活動の実践に終始し、まちづくりという面では十分な成果は上げられなかったのではないかと考えます。生涯学習のためのまちづくりから、生涯学習によるまちづくりへの意識転換が必要です。つまり、学習の成果がまちづくりに生かされる仕組みが必要であり、そのために、新たに社会教育という言葉の内容を変えていき、区民の学習活動が目に見える形でまちづくりに反映されていくという形にすべきと考えますが、お考えを伺います。

土屋生涯学習・地域・学校連携課長

教育委員会としては、社会教育や生涯学習の理解の普及に努めるだけではなく、学習の機会を区長部局の各所管とともに引き続き提供し、社会教育の担い手として、地域の人々が人材として育っていくように、事業の検証も進めながら、今後の展開についても研究を進めてまいります。

たま子コメント

私の思いは、社会教育という従来からある言葉に、時代に合わせて新しい意味を盛り込むべき、と言うものです。教育委員会は、まだその意味合いを理解できていません。

塚戸幼稚園の用途転換について

区立塚戸幼稚園が私立認定こども園への移行が発表されましたが、この私立認定こども園の所管が教育委員会とされました。

まず、平成26年8月に区立幼稚園用途転換等計画が示され、その中で、子どものために民営化でいきますと言っているのに、教員の研修や研究の実践の場をつくるために区立を残すということなのです。さらにこの計画で疑問があります。既に十年前に、区立幼稚園から私立認定こども園に移管された施設があるのに、そのことについて何ら検討されていない。

私は日本で初めて子ども部を世田谷区が組織し子ども全体を担っていくということに深く賛同するものです。しかし、今回は、これまでの区の成果を顧みることなく、私立認定こども園を教育委員会所管とするということです。それも研修や教育の実践の場のためということです。私はこのことにかなり疑問を持つのですが、お考えを伺います。

大澤幼児教育・保育推進担当課長

今回お示しいたしました塚戸幼稚園の用途転換につきましては、認定こども園法に規定されております公私連携幼保連携型認定こども園として整備し、障害のある子どもなど配慮が必要な子どもへの対応や運営に関し、必要な事項などについて、区と運営事業者との間で協定を締結する計画としております。また、現在検討しております世田谷区における幼児教育のあり方などについても協定に取り入れ、教育委員会と運営事業者が密接に連携し、取り組んでいく必要があると考えております。このような状況を踏まえ、今後、私立認定こども園運営事業者等からの意見も伺いながら、認定こども園の所管のあり方について検討を進めてまいります。

たま子コメント

認定子ども園の所管が二つに分かれる、ということは、本当に問題です。私は、世田谷の子どもの所管は、一つであるべきと主張しています。そのために、全国ではじめて、子ども部を作ったのですから。

補充質疑(平成28年10月13日)

三軒茶屋の新たな施設について

三軒茶屋新施設の設置根拠の二番目に、災害時の帰宅困難者対策として、帰宅困難者への物資、滞在場所、広場整備、井戸の設置を行うとされています。三軒茶屋・太子堂地区は、都の木造住宅密集地域に指定され、災害時の被害が最も懸念される地域であることを帰宅困難者の多くは知らないのです。危険性の高い地区に、帰宅困難者のための滞在場所や広場、井戸をつくって人々を呼び込もうとしています。

大混雑になるでしょうし、水を求めて広場に入れない方の長い列ができてしまうと思われますが、危機管理担当部門は、滞在場所づくりは危ないとは思いませんか、感想を伺います。

澤谷危機管理室長

三軒茶屋の新たな施設につきましては、防災計画上も帰宅困難者対策や三軒茶屋のターミナル駅ということで、滞留者対策などとして大変重要な施設であると位置づけております。しかしながら三軒茶屋地区に限らず、近隣で大規模な火災が発生している場合は、大変危険な状況であると考えられますので、速やかに安全が確保されている近くの広域避難場所に避難してもらうこととなります。

たま子コメント

災害時に三軒茶屋に滞留者があふれる、ということは、なんとしても避けねばなりません。その決意が区に感じられないことは真に残念です。危ないです。

三軒茶屋の新たな施設について

新施設の設置根拠の一番目に、太子堂出張所の狭隘解消が挙げられていますが、この問題は、施設の狭隘ではなく、待ち時間が多いことなのです。ですから、このような規模の施設は、必要ないのですから見直すべきです。

さらに、新施設の設置根拠の三番目に、新たな産業振興や雇用施策の充実が挙げられています。そうであるならば、なぜ見直し対象の中に、26階を含めないのですか。

この活用については、委託事業者がどのように活用されるのかは自由であるが、原状復帰が条件であるとの答弁がありました。26階の位置づけは、世田谷区民会館第二別館であり、三つの会議室がほとんど利用できない。西側ロビーも、その半分をレストランが占有しているという状況ですが、原状復帰すべきではないでしょうか。その上で、観光なり、産業振興としての有効な活用ができないかと考えるべきなのです。

まずは、既存の施設の有効利用や再配置を考え、それでも不足する場合には新規の施設整備の検討を行うべきです。太子堂複合施設を整備しておきながら、そのそばに年間2億8000万円、50年で140億円を投資し、50年後には何もなくなってしまうということが、区民の理解納得を得られるでしょうか。ゼロから見直しをすべきと考えますが、区のお考えを伺います。

宮崎副区長

三軒茶屋という交通の至便性ということを観点として考え、面積的に現時点では難しいという判断のもとに、行政需要が非常に高いという観点と、配置の問題についてもやっていきたいと思っています。

改めて委員からの御指摘も踏まえ、どう対応していくのかということについて検討させていただき、なるべく早い段階で、議会のほうにお示ししたいと考えております。

たま子コメント

区が考えている、三軒茶屋新施設は、全く不可解なものです。区民の理解を得られないと考えます。見直すべきです。

まちづくりセンターについて

相談、申請、区民活動支援を一ところで身近な地区の中で完結する、そのことが区民、町会・自治会、地区の自立につながるのが、区はわかっていません。さらに、総合窓口については、総合案内であるコンシェルジュも職員ではなく誰かに任せようとしています。さらに、出張所窓口では、そのほとんどの事務を非常勤職員が行っています。一体、正規職員は何をするのでしょうか。

区の最近の施策、取り組みが地域、地区の力をどんどんと衰えさせていく。そして、現場の職員の意欲と能力をそいでいくと思いますが、区のお考えを伺います。

萩原地域行政部長

地域の一番身近なまちづくりセンターでは地域包括ケアの地区展開や地区防災対策の強化、コミュニティーづくり、区民参加の推進など、地区の課題の解決に取り組むほか、総合支所における窓口事務の改善を図り、区民サービスの向上を目的に総合窓口を創設するものです。職員が非常勤職員等と一体となって取り組んでまいります。

たま子コメント

区役所の原動力は、現場の職員一人ひとりの意欲です。その現場を少なくしようとし、区民と職員の接点を減らし、創意工夫もできなくなっていく、問題です。区役所全体を、地区から作り直す、そのことに取り組むべきです。